北パブコラム(第4回):消費者問題について

「消費者問題」という言葉は,以前からマスコミなどでもよく耳にされているかと思います。
一般的に,「消費者問題」とは,消費者として購入した物やサービス,またその取引自体から生じる問題をいうとされています。
商品自体に問題がある場合もありますし,販売方法が悪質な場合もあり,ひとくくりに消費者問題と言っても,かなり幅の広い問題です。
 
私が弁護士になってから,様々な方々の消費者問題について,ご相談をお受けしてきました。
ヤミ金からお金を借り入れたケースや,騙されて未公開株式や外国紙幣を購入してしまったケース,女性(男性)に騙されて店に連れて行かれ高額な貴金属や化粧品を購入してしまったケースなど,その内容は様々なものです。
相談を受けていくにつれ,消費者問題では,相談者の方々が,トラブルを抱えている自らを恥じ,思い悩んでおられるという事実に気がつきました。騙された自分が悪い,と責めておられるようでした。
また,家族や友人に責められ,警察や弁護士からも見放され,被害を訴えることさえできない人も数多くおられるのではないかと思うようになりました。
確かに,相談者の方々は,甘い言葉につられてしまったり,相手の話をうのみにしてしまったり,他人に相談していなかったりしている場合が多く,もしかしたら,被害を未然に防げた事件もたくさんあるかもしれません。
 
しかし,反省は大切だとは思いますが,後悔しすぎる必要は決してないと思っています。
言い方は乱暴ですが,生命や健康まで失ったわけではないのですから。
やはり騙したほうが悪いのです。
 
確かに,これまで私が受けた事件でも,相手方が行方不明になり,金銭の請求もできず,結果的に泣き寝入りになってしまった場合も多くあり,消費者問題の事案は解決が難しいと思います。
ですが,早い段階で他人に相談することで,被害の一部が取り戻せる可能性はありますし,被害の拡大を防ぐこともできます。
恥だという気持ちや,自分を責める気持ちはさておき,ご家族や知人,消費者相談センター,法テラス,法律事務所など,どこでもかまわないので,ひとりで悩まず,早い段階で,まずは誰かに相談してみてください。
 
弁護士 前田領

2011年4月25日 5:12 PM  カテゴリー: コラム